“日本ブレインバンクネット”(Japan Brain Bank Net: JBBN )では,臨床と基礎研究の連携強化による精神・神経疾患の克服のために、脳組織等のヒト試料リソースの整備と普及を行います。この事業は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「脳科学研究戦略推進プログラム」の平成28年度研究開発課題「臨床と基礎研究の連携強化による精神・神経疾患の克服(融合脳)」に採択されています。
精神疾患や神経疾患などの難治性のヒト脳疾患の原因究明や治療法の開発のためには、ヒト死後脳を用いた研究が必須であり、ブレインバンクはそれを支える基盤となる重要なシステムです。しかしながら日本では、文化的背景の影響もあり欧米に比べてブレインバンクの設立・整備が遅れていましたが、近年の医療の発展、高度化に伴い、大規模で質の高いブレインバンクの構築が求められています。
JBBNは、精神疾患と神経疾患を主要な対象とする、我が国で初めてのオールジャパン体制のネットワーク型ブレインバンクの構築を目指しています。国内の主要ブレインバンクが集結・連携して、それぞれの独立性を維持しつつ共同し、統合化データベースを作成して、それに基づき、蓄積したリソースの整備と、疾患克服を目指す医科学研究への迅速かつ適正なリソース提供の仲介を行います。これにより、ヒト脳研究を活性化し、精神疾患・神経疾患の克服のための医科学研究の推進に貢献することを目的としています。
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